沖縄に行ってきました!
2004年7月末、4泊5日で沖縄に行ってきました。暑いさなかの旅行でしたが台風にもあわず、良い時期に行けました。文中に紹介したサイトについては最後にリンク集を作りました。


 出発!

 沖縄は初めてでした。飛行機とホテルをカミさんがとって、どこへ
行くかは、私が面倒くさがったので現地についてからということに。
石垣島2泊、那覇2泊、JTBを通じての予約です。
 
 羽田空港には結局クルマで行きました。出発30分前に搭乗手続き
や荷物を預けたりしました。駐車場に空があってよかったです、無かっ
たら間に合わなかったかも。しかし、搭乗口までは遠い〜走れ〜〜〜。
 昔ラジオで聞いたのですが、ほんらい飛行機の出発予定時刻は離陸
した瞬間、タイヤが滑走路を離れたときをいうのだそうです。だから、
その時刻には全員着座してベルトを締めてなきゃイカンのです。でも、
最近は搭乗口が開いて乗り込む時刻になりつつあるようです。このと
きも、まだ搭乗は開始されていませんでした。
 
 日航のジャンボ機はフワリと離陸。暇なのでイヤホンをあてて落語を聞
いたりする。夏休みということで小学生の子供たちには何かプレゼント
が配られていた。ビンゴゲームがあり、私は沖縄特集の特製CDを
頂いた。「ちむちゅらさ唄」というアルバムの収録曲は、平和の琉歌/
ネーネーズ、童心/山本潤子、愛より青い海/上々颱風、花HANA/
加藤登紀子、ありがとう/りんけんバンド、十九の春/松坂慶子、ハイ
サイおじさん/アルフレド・カセーロ、てぃんさぐぬ花/比屋定篤子、
JinJin/矢野顕子、さとうきび畑/森山良子。
 
 なんという選曲だろう、特に最初と最後。歌詞を書くと著作権とかマ
ズイらしいのでやめるけれど。ほんとうに平和なのか平和ってなんだ?
というメッセージがこもっている。飛行機は戦争の道具にもなる、それ
を毎日操縦している飛行気乗りはきっと敏感なのだ。これが「沈まぬ太
陽」を背負った男たち、女たちの選曲したCDなのか。
 
 那覇空港に近づくと、おお〜海が青い!透明な青さである。着陸態勢
にはいると小さな男の子が、「あ、翼がバラバラまずいやん!」。あれ
はブレーキなんだから大丈夫だよ〜。着地後、滑走路を移動していると
「あ、戻った。ヨカッタナア〜」。夏休みはにぎやかだ。
 
 滑走路の脇に沢山あるプロペラ機はなんだありゃ?自衛隊の飛行機だ。
ふうむ、一緒に使っているのか。ここで、石垣島へ行く便に乗り換える。
1時間あるからと思っていたら、搭乗手続きやら荷物の札の確認やら、
結構やることがある。那覇空港オリジナルの弁当を買いムシャムシャ食
べて、搭乗口にいくぞ〜というと、子供らがトイレから戻ってこない。
団体とかち合って並んでいたらしい。
 
 石垣島の空港について、ホテルを循環するバスに乗る。後で考えたら、
タクシーのほうが安かったようだ。初乗り370円からある。日光八重山ホ
テルの部屋は山しか見えず、なんの変哲もない田舎の景色だった。荷物を
おいて、街の探検にでた。これと言って目当てがあるわけではない。クル
マのとおりの多そうなところを下っていった。ただなんとなく海と夕日が
見たかったのだけど、海からは遠い場所だった。せみ時雨の中、小学校や
墓地の横をとおりセッセと歩いた。女性のお腹を模して作られるお墓は、
かなり大きなものだった。
 
 街らしくなったあたりで、バニラ・デリというハンバーガー店に入った。
のども渇くし、面白そうな店だったから。私は石垣牛のハンバーグが挟ま
ったベーグルとコーヒーを注文した。ジューシーな(油がジュワッとでる)
お肉で美味、コーヒーに良く合う。フリーのパソコンが置いてあったので
自分のホームページに書き込みをした。
 
 レンタカー屋があり交渉したが、6時で閉まるから今日は貸せないと言
う。あと1時間しかない。朝の8時半に返せば4000円というのもあるそうだ
が、そんなに乗るつもりはないから明日来ると言って出た。(翌日、実際
は別の店で借りてしまうのだけれど)。
 
 ん〜十年前にカミさんがタクシーの運転手に教わって夕飯を食べた「ゆ
うな」という店を探す。雰囲気が違うといっていたので入らずに土産物屋
「海人(うみんちゅ)」を見物する。かさばらず重くないもの・・・モズ
ク入り粉末スープを何種類か買ってみた。観光船の船着場に刺身を食べさ
せる店があり、ビールと刺身を注文した。小さなビンに入ったビールは、
昔のコーラのようにビンから直接飲む。暑さのせいか、それがとても美味
い。そのあと港を横切り、埋め立てて作った島にかかる鉄の橋の上で夕日
を待つ。海の水が透明なので橋の上からも小さな魚の群れが見える、エイ
も見つけることができた(もっと沖にいるものだとおもっていた)。
 
 回る水車の看板につられて店に入り夕食にした。沖縄そばやラフティ、
泡盛など頼んだ。どれも美味しい。タクシーを拾ってホテルに帰った。


 石垣島を探検だ!

 夕べは酔いがまわってグッスリ寝てしまった。朝飯だコーヒーだあ!!
どこのホテルでも朝食はバイキングに定着した感じであるが、このほうが
手間がかからないのだろう。コーヒーの香りがとんでしまって残念だった。
成田やアンヌプリの日航ホテルでウマイ!と思ったコーヒーと同じ豆なん
だろうけどイマヒトツ・・・。などと思いながら水を飲むと歯にしみる、
知覚過敏というやつか、こちらの体調が悪いせいかもしれない。
 
 レンタカーを24時間借りてみようと思った。カミさんに言うと、夜中も
走るのはイヤダという。私だっていやだ。あと1泊して明日11時の飛行機
で那覇に発つ。今日は水着とタオルを詰め込んでよさそうなところで泳げ
ば良い、昼食、夕食も外でとりホテルには寝に帰る、きっと空港にも営業
所があるだろうから翌朝そこで乗り捨て、そう説明した。夜はホテルの駐
車場にクルマを預けるのが合点がいかないらしい(笑)。ホテルの旅行案内
で聞いてみると配車・乗り捨て・ガソリン代込みのプランで24時間7500円
だという(5人乗り)。12時間でも7000円、決まりだ!。
 
 10時きっかりにやって来た赤い車は、軽自動車に1300のエンジン
を積み込んだようなクルマで、一応5人乗りだが4人が乗るのにちょうど
良い。子供らがデカク育ったせいだ。クルマをもってきた若い女性とキズ
の有無をチェックした。あれ?一人で来たの、帰りはどうするの??あ、
クルマありますからと、ホテルの駐車場の1台に乗って帰っていった。空
港に営業所はないが、空港の駐車場にキーをつけたまま返してくれればよ
いとも言っていた。文字通りの乗り捨てだぁ・・・。
 
 ガソリンは満タン、ごくゆっくりバックしながらブレーキを2,3度
チェックして出発。まずは鍾乳洞へ向かう。カーナビはついてないけどCD
・MDプレーヤーがあるので、持ってきたMDを聴きながら運転。ほとんど信
号がないのだが、地元のクルマがゆっくり走っているので慣れるまではそ
れに合わせる。明日返せばよいのだから慌てることはない。
 
 牛の臭いがするかどをまがり、ヨタヨタ上ると鍾乳洞があった。切符を
買うときに、飛行機のなかでやったビンゴのカードを出すと「お守り」と
言って紙にくるんだものをくれた。水琴窟が作ってあったが、水が落ちな
いので音がしない。MDに録ろうと粘ったけれどうまくいかなかった。
 
 次は、酒を造っているところに美味しい水の出る井戸があるらしいので
地図を頼りにしていたら、あっという間に通り過ぎていたらしい。じゃあ、
灯台にでも行ってみるか。あてずっぽうに進めていくと海が見えてきた。
ありゃなんじゃ!波打つ砂浜に木が生えてる、マングローブだ。クルマを
停めてしばし休憩。ヤエヤマヒルギという木のようだ。別のレンタカーも
やってきて休憩を始めた。雨が少し降ってきたのでクルマに戻り走り出す
、ん?んん?ウインドウォッシャー液が出ないぞ。でも雨はすぐやんだ。
 
 砂浜に出られそうな道を発見、ゴソゴソと入っていくとタイヤブランコ
などある狭い浜辺に出た。ここでも休憩、私は持ってきた凧を揚げていた
らそれを見つけてきたのか、また別のレンタカーが入ってきた。凧を子供
にやらせたら木に引っ掛けてしまった。登ったりゆすったりして落として
いると、いつのまにか我々だけになっていた。

 灯台に着くとなにやら化粧直しの工事中だった。カミさんと子供たちが
トイレに行ってる間、デジカメで撮っていたら突然土砂降りに!低木の間
に非難してやり過ごす。その姿を見て子供らはおかしがっているようだっ
た。5分ぐらいだったろうか、雨は止んだ。クルマに戻り取説を片手にあ
ちこち探して、ウオッシャー液のタンクを見つけて水を補給。ラジエータ
ーのリザーブも空っぽなのでこちらも補給。休み休み来たからいいような
ものの、オーバーヒートしていたかもしれない。
 
 さてこんどは底地(すくじ)ビーチを目指すことにする。事前にネット
で調べたらハブ退治は万全と謳われていたから。途中、川平(かびら)湾
が一望できるレストランなる看板を発見。行くっきゃないでしょと探し狭
い道を入り込むと、昼の部は終わって従業員さえいない。いつの間にかク
ラブメッドの広い敷地を一回りして着いた底地ビーチでも同じ。
 
 川平湾まで行かねば・・・、着いてみるとなかなかの観光地らしく大宮
ナンバーのベンツとかも停めてあってけっこう賑やか(^^;)。ここの観光
センターのようなところでお昼を食べて、若い女性従業員のやっているグ
ラスボートの受付にレシートもって行くと割引になった。このグラスボー
トに乗ってる船長兼ガイドも若く美しい女性である。彼女が珊瑚が見える
ポイントから流されないよう小刻みに操縦していると、後ろからスピード
を上げた船が突っ込んでくるように見えた。離れたところを通過していっ
たのでほっとしていたら、「ゆれますからご注意ください」。おお・・・
・、波は後からついてくるんだね。
 
 さて、底地ビーチまで戻るかどうしようか?鍾乳洞においてあったパン
フレットのサンセットビーチまで行ってみることにした。5月オープンと
言うので新しくて良さそうな気がしたから。運転に慣れてきたころに、こ
れまた途中で一休み。風景の中に牛が見えたから。傾斜のある牧草地に
真っ黒い牛が沢山立っていた。オレタチハヨー、オニクニナッチャウンダ、
モンクアルカ!!と睨まれたような気がした。
 
 老人の多い集落をスピード落として通過して着いた「サンセットビーチ」
は、しかしパートのおばちゃんが店じまいをしているところだった。あの
終わりなんですか?「6時まであとは自己責任で泳いでください」。うわぁ
このへんの日没は7時20分くらい。ちっともサンセットビーチじゃない
じゃん。ま、着替えてパチャパチャしましょうか。自己責任で。
 
 私は泳げないから、あんまり深いところは駄目なんですが、入ってみると
冷たすぎず温すぎずとても気持ちがいい。首まで使ってるうちに流されて
背が立たないところまで来てしまった。うへえ〜、あわてるな。手は平泳ぎ
足はバタ足のなんだかヘンな泳ぎで息の続く限りバシャバシャやると、おお
足が着くじゃないですか。子供らにも注意しておかねば。あっち行ったら駄
目。おとうさんは助けにいけない。おぼれそうになったから。ここまでハッ
キリ言えば、言うことキクダロ!
 いろいろ研究してみると、最近太ってきたおかげで簡単には沈まないこと
が判った。なにせ体脂肪率20パーセントである。カラダの20パーセント
は水の上に出ていてもよさそうである。水の上に鼻と口が出ればナントカな
るはづだあ〜。
 
 日が傾いてきて、みな砂浜にあがり。夕日を見ることに・・・。お、デカ
イやどかりが、岩を登っていく。よっく見ると小さなヤドカリも列を成して
岩を登っていく。アリの行列のようだ。してみるとこの岩はヤドカリのマン
ションなのか・・・・ヤドカリなのに。気がついたら日は沈んでいた。
 
 さあ、まだ明るい今のうちにクルマまで戻るぞ〜〜。暗くなるとハブが出
るぞ〜〜〜。
 
 帰り道、久しぶりに街路灯のない道路を走った。途中で焼肉食べ放題の店
により夕食にしてホテルへ帰った。


 那覇へ

朝食のとき、冷たい水が歯にしみる。んん〜、これはあれを振りすぎた
のかな〜。沖縄そばを食べたときに「こーれーぐーす」という調味料をふ
りかけて食べてみたのだ。これは泡盛に特産品の「島とうがらし」を丸ご
と漬け込んだもの。小瓶に入っており、島とうがらしは出てこず泡盛を振
り掛ける。温かい汁物につかうものらしい。甘いようなフワっとした香り
ののち辛さが確実にやってくる。この地で食べると何の違和感も無くウマ
イ。
 
 出発の用意をしている間、私はパントリーへ行って氷を保冷ビンに詰め
込む。持ち歩いているうちに水になるがとても冷たい。観光地で割高な
ジュース類を買うよりオトクであるし、余計な糖分も取らずにすむ?。
 
 空港には9時についてしまった。クルマにキーをつけたままにして、公
衆電話を探しレンタカーの営業所に連絡。なんだか久しぶりに公衆電話を
つかった。いつものPHSは、どうせ九州アステルは使えない(つぶれた)
のだからと思い込み、家に置いてきてしまったのだ(沖縄アステルは健在
で問題なく使えるのだった)。
 
 石垣島の空港は、なぜか古臭い感じがした。冷房は効いているのだけれ
ど、みやげ物売り場が市場のような様相であったからか。搭乗口から飛行
機に乗り込むときに沢山見えたプロペラ機は自衛隊のものだ。駐車場から
自衛隊の格納庫が見えたけれど、入りきるとは思えない。野ざらしで置い
てあるのだろう。飛行機を買う金はあっても格納庫を作る余裕が無い?あ
るいは、飛べない飛行機も並べて武力を誇示する看板にしているのだろう
か??
 
 対照的なのが那覇空港、立体駐車場があるは、店も沢山あるは、モノ
レールが発着するは、だいたい建て直したばかりできれいだ。カフェテリ
アで昼食にした、ラフティラーメンやタコライスを食べた。タコはタコス
のこと(牛丼に代わる商品かも^^;)。モノレールはゆいレールという、
1日券がお得だというのでそそくさと買ってホテルのある駅まで乗る。し
かし、これはオトクじゃなかったみたいだ。沖縄のタクシーは安いから人
数がまとまれば、タクシーのほうがオトクだったんじゃないかな・・・。
 ゆいレールに乗ってしばらくすると、ここの空港も自衛隊の基地と隣接
していることがわかる。ゆいレールから良く見えるように戦闘機が何種類
か展示してある。観光地と基地が隣り合わせで存在している。
 
 ゆいレールを降りてからホテルまでは長い上り坂だった。スーツケース
の車輪に油を差しておいて良かった。前にこれを使ったときは、キーキー
いいながらあらぬ方向へ向かっていくので、結局持ち上げて運んだのだ。
今回はそういう余計なストレスが溜まらないだけでもアリガタイ。ちなみ
に油はソフト99のスプレー式グリス。さらさらのCRC556だと流れてしま
うし、粘っこいグリスのほうがベアリングの玉が浮こうとするので、長く
効果がつづくし軽くなる。
 ガラガラ、ふうふう言いながらホテルに到着。ハーバービューホテルは
全日空のホテルであった。駅から歩いてきたんですか?と驚かれながら
チェックイン。三角くじを引いたら、カクテルサービスの券が当たった。
子供らがぶうぶう言うので、ソフトドリンクの券に代えてもらう。他にも
塩黒砂糖を人数分つけてくれた。それから料理か船か選べるクーポン券と
ゆいレールとJTBのバス「のりのり号が」のり放題になるパスももらっ
た。
 
 あいにく港が見えない部屋だったが、荷物を下ろし首里城へ行ってみる
ことにした。ゆいレールに乗れば近くまで行きそうである。1日券が無駄
にならないようにしなくちゃ。ホテルでもらったパスとダブってしまった
のはミスだった。空港のJTB窓口に行けば先にもらえたらしい。ゆい
レールは、市街地では川沿いの道路の上を走るのだけれど(土地の買収を
考えればそうなるな、東京の首都高速道路と同じ?)、ビルの間を駆け抜
けていくのはSF映画のようで楽しい。
 
 首里駅から首里城までは、けっこう歩く。初めは見えていたのに見えな
くなってきてそれでも坂を下る、あとで登ることになるのかと思うと暑さ
の中くたびれてしまう。駅付近でタクシーが「ワンメーターだよ」と客引
きしてるわけだ。まあ、容易に入れないのが城なんだからしかたない。
 順路に従って石垣の中へ進んでいく。こんな高台なのに湧き水があり龍
の口から流れ出ていた。いくつか門をくぐると、水時計(漏刻)や日時計
があったと思われる場所がある。この時計を基に天体観測を行っていたの
だろう。ひょっとすると鎖国をしていた江戸時代の本土よりも進んでいた
かもしれない?。
 城壁の海の見える側には順路がつながっていない。行ってみると判るの
だけれど、城壁の石垣の手すりが低いため転落する恐れがある。低いほう
が美しいのだけれど、ふざけて登る連中がいるから、ところどころ鉄の柵
を追加してあって、見栄えが悪いものになっていた。安全管理上あまりお
客に来て欲しくないのだろう。しかし見晴らしはとてもよい。順路に戻り
更にお金を払って資料館や正殿内部に入ると、かつて沖縄が何度も中国に
貢物や人を送り、中国の役人が来ると手厚くもてなして争いを避けながら
独立国家として歩んでいたことが判るようになっている。
 
 見学を終えて守礼門近くの、首里杜館(すいむいかん)という案内所で
何か食べようと入るとレストランはすでに終わっていて、かろうじてカ
フェテリアが開いていたので助かった。サンドイッチかなにかを食べたと
思う。沖縄では黙っていても、たいてのものが電子レンジで温められて出
されるので美味しく食べられる。

首里城公園のHP
http://www.dc.ogb.go.jp/kouen/shurijo_park/default.htm
 
 観光案内を広げると石畳坂というのが近くにあるはづなので、行ってみ
ることにした。イラストの地図では道が判りにくかったが趣のある坂道だっ
た。民家の間を通るので、ここもあまり来て欲しくない場所なのかもしれ
ない。時間の遅いせいもあるのだろうが、我々以外は地元の人にたまに出
会う程度だった。
 
 坂を下りてから、さてどちらに行こうか?路線バスのバス亭があるきり
でタクシーは滅多に通らない。ゆいレールのあるところまで歩きとおした
約1時間。日が暮れてしまってさすがにくたびれた、沖縄そばの店で夕食
にしてゆいレールに乗って帰る、途中コンビで歯ブラシとうがい薬を購入
する。あとで判ったことだけど、路線バスにものりのりパスは使えたし、
牧志(まきし)まで出れば観光名所「国際通り」はすぐだった。1日券の
もとをとろうとして徒労にくれた?

沖縄そばを食べた安里駅
 


 元を取るぞ?

もらったクーポンの使い道は、観光船に乗ることに決めてホテル内のピ
カチューの看板のカウンターで予約をお願いしてある。船の出るところま
ではのりのり号を使うことにした。ホテルからシャトルバスが出ている
が、希望の時間に合わないためだ。船のあとはのりのり号でひめゆりの塔
に行き、そのあと適当なビーチでバシャバシャやって戻ろう。この日はそ
ういう大雑把な予定だった。カミさんはひめゆりの塔に行くのが不満だっ
たみたいだけど、そう何回もこれるところではないし、あとで行っとけば
良かったと思うかもしれない。
 
 ホテルのロビーでバスを待っていると、ちっとも見えない。もう来たこ
ろだろうと出てみると発車寸前だった。せーふ!。船の案内所は「とまり
ん」というレジャー施設の前から少し歩いたところにある。とまりん、と
まりん・・・・と気にしているが、いろいろなホテルでお客を乗せるので
なかなか着かない。あるホテルの前で、お客がいないかもう一度見てくる
とホテルの人が戻っていった。そのホテルのほうを何気に見ると「とまり
ん駐車場」というノボリが見えた。カミさんが運転手に「ここ、とまりん
ですか?」と訊くとそうだと言うから、降りま〜す!!!!!。
 観光船はちょっと変わった船だった。沖に出るまではデッキにて待機。
案内があるとハッチから船室にはいる。お客が全員席に着くと船室が海の
中へ沈んでいき、ガラス越しに海中が見える。船室が沈んだまま船はあち
こちのポイントを巡る。どこにでも魚はいるのであまり真剣になって見る
ことは必要は無かったのだけれど、見つけるとうれしい。揺れのためか、
みな元気が無くなってきた。ん〜、ホテルでもらった塩黒砂糖をかじりな
がら水筒の水をちょっと飲むと、だいぶ良くなった。港へ戻るときに見晴
らしがいいからと2階デッキのベンチに座っていたのだけれど、こちらの
ほうが揺れが大きかった。
 
 下船後、とまりんで休憩にした。カミさんは売店を見つけると、Tシャ
ツだの何だのとみやげ物やを物色してすぐに元気になった。まだ間に合う
よ!、へ?なにが??、のりのり号!!(忘れてたぞそんな予定)。そん
な会話もそこそこにバス停に向かってダッシュ!さっき降りた場所とは、
道路の反対側にある。横断歩道はあんなに遠い!!ひええ!!!。何とか
か渡って走っていると、牛の絵が貼ってあるバスが見える。あれだ、パス
を見せながら飛び乗る。どこまで?と運転手に聞かれて、頭の中にあった
言葉「ひめゆりの塔」と答える。
 冷房の効いたバスにゆられながら、うつらうつらしているとサトウキビ
畑、石垣島でもみたけれどこちらのほうが絵になるような気がした。レン
タカーとは見る高さが違うせいだろうか?。三枚羽の大型風車が見えた。
 
 ひめゆりの塔で降りるとまもなく雨が降り出した。隣接する観光施設で
先に昼にする。約1時間後に来るバスに乗らないとビーチにいけない。
ちょうどお客がいない時間帯だったのか券売機で券を買っている間にオバ
チャンが何をご注文ですかという、先にオーダーのほうが済んでしまっ
た。石垣牛のステーキを食べたが美味、外に出るとすっかり晴れていた。
 入り口でひとつ200円の小さな花束を二つ買い、献花した。ここは
何?と子供らが聞くけれど、死ねといわれて死んでいった人たちのお墓だ
と答えた。わざわざ来たわりにはあまり説明しなかった(できなかっ
た)、でも来たことを覚えてくれていれば、何か残るだろう。
 すっかり晴れ上がって、陽射しを避けるためにテント(運動会のよう
な)の下でバスを待っていると、向かい側にUSA直送品なる店がある。
軍用品もありそうな雰囲気、なんでこんなところに?不謹慎のような気さ
えするが本土の人間とはちがう考えがあるのかもしれない。基地と空港が
隣り合っているように、いろいろ対極のものが隣り合っているのが沖縄な
のか。
 
 来たときとは逆方向のバスで少し戻るので、また現代風車を見ること
に。効率はいいのだろうけど、なんか味気ないなぁ。大きすぎるのか?
 観光案内のパンフには「サンサンビーチ」とあるビーチは、小さなビー
チが二つある。バス亭の近くのコインロッカーで着替えたらそちらのビー
チは遊泳禁止になっていた。お客が少ないから監視員を引き上げているよ
うだ。ペタペタ歩いて泳げるほうへ移動する。温(ぬる)めの海水は、と
ても気持ちが良い。仰向けになって浮かないものか試してみたが、気持ち
が良くて力が抜けると腰から沈んでしまう、力を入れると頭が沈むナカナ
カ難しい。
 カミさんが時計をしたままやってきて、あと20分だけどどうする?も
う少し泳ぐ?という。最終の「のりのり号」のことだ。乗り損なったら、
どうやって戻ろうかなんてゼンゼン考えてなかったから、おうおうアガル
ぞぉ!なにせ、子供らは着替えに時間がかかる。そんな風だから1時間も
浸かっていなかったんじゃないかな。そうは言っても、自分で運転しなく
てよいのはラクである。結局、大雑把な予定通りになってしまた。
 
 ホテルに戻って、ロビーの喫茶店でケーキとお茶にする。ソフトドリン
クのサービス券をしっかり使う(笑)。荷物を部屋において、昨日行けな
かった国際通りへ行ってみる事にした。ゆいレールで牧志まで出てぶらぶ
ら歩く。駅に置いてある広報誌にカレー屋特集が出ていてカレーもいいな
と思う。川のそばに、エスニック?アジアン?風な雑貨屋を発見、そこの
2階が料理店だ。お〜し入ってみよう。カレーは無かったけれど、美味
かった!あれ?何食べたっけ??・・・マンゴーのカクテルなんぞかっ
食らって良い気分だ(1ヶ月も経つと忘れてしまう)。
 お次は、海想(かいそう)というお店でTシャツなど買う。石垣島の海
人(うみんちゅ)もいいけれど、ここも面白い。私は気分転換のための
CDを4枚買った。ぜんぜん沖縄のものではないけれどディスプレイのボタ
ンを押して試聴しているうちに欲しくなった。波の音とギター、波の音とピ
アノをミックスしたものが良かった。これは8月末に仙台に帰省するクルマ
のなかでかけてみたが、とてもリラックスして運転できた。
 ほぼ8割くらい歩いたところで、下の娘が買ったネックレスの金具が調子
悪いというので再び海想まで戻る。半ば店じまいを始めていたところに駆け
込んで取り替えてもらう。ううむ疲れたあ。それから、別の店で夜光塗料を
ガラス玉に封じ込めたちゅら玉なんかも買ったようだ。ブルーシールのソフ
トクリーム(私はサトウキビ味が気に入った)や、泡立ったぶくぶくコーヒー
など堪能しタクシーでホテルに戻った。割と早く着いて
420円だった。

補足です。

 デジカメの画像が整理できていないので、調べた限りのHPを挙げてお
きます。


海人(うみんちゅ)のHP
http://www.uminchu-okinawa.com/index.html

海想(かいそう)のHP
http://www.kaisou.com/

ちゅら玉のHP
http://www.cocos-island.co.jp/


 滑り込みセーフ!

さて、今日は帰る日だ。朝食は中華の店にしたら、やっぱりバイキング
(点心)だった。ちびどもが、お饅頭がいいのお茶が無いのともう朝食時
間ぎりぎりになって言うから、店の人が大忙しだった。歯にしみる知覚過
敏は、歯磨きのおかげでずいぶん改善した。ただし、うがい薬のリステン
は強力すぎるのでかなり薄めて使った。
 
 またもや大雑把な予定は荷物を空港に預けて、ゆいレールでいけるとこ
ろを歩いてみることにした。漫湖・水鳥湿地観測センターなるものがあ
る。むむ・・・なんじゃこりゃ?ラムサール条約に登録??わからんから
行ってみよう。奥武山公園駅からトコトコ歩く歩く、結構ある。なんでも
渡り鳥の訪れる地域を保護しようというのがラムサール条約らしい、川の
一部が干潟になっているのがそれで、開発が進み半分になってしまったと
言う。自然が残っていると言うよりは未開発の沼地と言う感じ。すぐ近く
に高層マンションが迫っており、ヒルギ(マングローブを形成する樹木の
一種)が増えたところは陸地化しつつあるようだ。
 センターは環境省により設置されている。中は飲食禁止。歩いたので一
息つきたかったのだが、観光施設ではないという姿勢なのだろう。2階建
ての建物で、干潟のライブカメラの映像や各種展示、学校の先生方のため
の研修室、高性能望遠鏡を使っての観察ができる。バードウォッチングが
好きな人向け。望遠鏡でのぞいてみると大きな鳥も来ている。そのそばで
ヒルギの根元にゴミが絡まっているのも見える。自然と開発、またもや対
極が隣り合わせに存在している。
 
漫湖・水鳥湿地センターのHPはこちらから
http://www.geocities.jp/manko_mizudori/index.htm
 
 センターを出てまん前の民家に設置してある自販機で飲み物を買った。
氷水はすでに飲み干していた。この家は儲かるだろうな・・・。あ、開発
に手を貸してしまったかな?。同じ道を戻るなんてつまらないと川沿いを
歩くとホームレスの生活圏にもなっていて、ちょっと近づけないので回れ
右。やっとこ空港に着いた。空港の沖縄そばで昼食にする。泡盛や海ぶど
うも食べた。土産物屋を物色し、けっこう時間をとったので飛行機の手続
きをしにいくと座席は4人バラバラになってしまった。
 
 飛行機は台風を右に見ながら迂回、少し遅れて羽田に着陸。空港も込み
合っているので、搭乗口に着くまでが長い。まあでもタラップやバスじゃ
ないだけマシさと、いかにも旅慣れた風にひとりごと。
 地下のカフェテ
リアで夕食にし、エリザベスマフィンでスコーンなど買う。サービスの 
コーヒーは店内で飲むようにと釘を刺された。ふんすいのところで飲む
のが良かったのに・・・


漫湖・水鳥湿地センターにて
 手前のヒルギにバケツが引っかかっている


 リンク集

 ちゅら玉[ココスアイランド]
沖縄土産のなかで静かなブーム?
 海人(うみんちゅ)
石垣島のみやげ物店 Tシャツのデザインが人気
 海想(かいそう)
海の生き物をモチーフにしたみやげ物店 HPはシンプルですが国際通りのお店はお洒落でした。
 漫湖・水鳥湿地センター
干潟の観察ができます。漫湖は、すぐそばまで高層マンションが立ち並ぶ中、渡り鳥の飛来する場所としてラムサール条約に登録されました。