なんでそんなにハウステンボスが好きなのか?
それはともかく2005年版です。
 

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 朝からボルシチ

 私が賛成する旅行先をカミさんは心得ていて、またハウステンボスにする?と誘導。九州はハウステンボスばかりじゃないだろう?博多空港に行く途中で焼物とかあったではないかと答えておいた。ハウステンボスに2泊、伊万里に1泊、飛行機は羽田空港=長崎空港を往復・・・帰りは博多空港じゃなくて良いのか?ちょと不安だったがJTBの窓口でも同じくらいだと言っていたという。そうなのか。宿と飛行機をおさえてもらってあとは終日フリープラン。聞こえはいいが行き当たりばったりである。私の準備は家中のPHSを携帯電話に切り替えた(アステルは北海道や九州では使えない)のと、あとはカステラの福砂屋をネットでしらべたくらい。原爆の碑や天主堂は1度目に行っているし、まわるとなると市内で1泊したほうがよい。
 
 羽田空港へはクルマで行く。駐車場代がかかるけど、そのほうが便利という。行きはANAだが帰りはJALなので、第一ターミナル側のP2に駐車する。こちらのほうが、地下連絡通路に近いはづ。朝飯は連絡通路にあるスープストックにてボルシチセット650円なり。JTBの受付で切符を受け取り、手続きを済ませ搭乗口へ進む。ANAは搭乗口がよく変更になると言われたが、そのとおり変更になっていた。
 飛行機はジャンボ777−300(トリプルセブンというそうだ)。524席あるとかで席に着くまでが長い。しかし走り出したと思ったら、もうフワっと浮き上がってる。左の窓側の席で天気もよく地上がよく見えた。あっという間に「海ほたる」が見える、一旦千葉の上空に出るのだろう。方向転換したなと思ってまた見ると、鶴見つばさ橋、横浜スタジアム、大黒のループ上道路が見えた。小田原、芦ノ湖、富士山、このへんまではナントカわかる。
 あとは備え付けの雑誌巻末の地図と首っ引きである。琵琶湖の端を横断しているので、その先の長四角に整備された街は京都だろう。大阪、神戸・・・。明石大橋もなんとか見える。瀬戸内海の島はよくわからない。でもビロ〜ンと長く伸びた半島は佐田岬に違いない。ここらで眠くなって阿蘇山は見逃してしまった。


 九州には「2枚切符」があった

 長崎空港に着きレストランで昼食、私は、ちゃんぽんと焼酎お湯割(^^;)。カステラの福砂屋に行くには今日しかないだろうと長崎バスセンター行きのバスに乗ることにした。自動券売機があるので買おうとすると、案内のひとが大人4人ならバスの中で回数券を2枚買えとのこと。よくわからなかったが、これが「2枚切符」というもので、往復で使ってもよし2人で使ってもよしというもの。1枚なら800円だが2枚なら1200円。4人だと1人分タダになる!すんげえ〜。
 さて、長崎バスセンターでハウステンボス行きを訊くと駅前から出ていると無愛想。ま、いいかコインロッカーに荷物を預けて、福砂屋目指して歩き出す。バスセンター裏の中華街を抜けてから、路面電車の通る道に出て思案橋を曲がる。色街であったということなので、あまり狭い道には入らないようにする。福砂屋は、中のつくりが江戸時代の帳場のようで面白かった。商品を並べたガラスケースで店員が進める、その後ろに忙しく計算をしている女将さんが座り、右側に格子窓の窓口があって店員さんが受け取った現金をチェックしている。分業体制である。そういう雰囲気ではなかったので写真は撮らなかった。お土産のカステラは発送してもらうことにして、しばし散策。
 中の茶屋というところで河童の漫画の原画を観たり、アーケード街で「ぽわぽわ」を買って食べる、美味。これは下から焼き芋、カスタードクリーム、スイートポテトが層になったもの。さらにTVチャンピオンのうどんやで、金糸卵がのった押し寿司8個入りを買う。
 バスセンターから冷房の効いた路面電車(古い車体を改造してある)に乗って長崎駅に行くと、ハウステンボス行きのバスはもう無かった、それで無愛想だったのか。電車で行くか!しかし券売機で買おうとすると札が戻ってくる。みどりの窓口へいくとこちらがお得ですと「4枚切符」を勧められた。これは長崎−佐世保の乗車券が4枚で5000円というもの。ハウステンボスまでは1430円なので、ちょっと安くなる。快速シーサイドライナーは乗車券だけでOKということ。車中でさっきの寿司をつまみ一休み。

・緑のクマさん 
 ハウステンボス駅につくと真っ暗だった。トボトボ歩いて行くと入国ゲートは既に閉まっていてホテルの案内所が開いていた。ここで手続きを済ませクルマを呼んでもらいホテルアムステルダムへ。部屋に荷物を置いて、インフォメーションセンターに行き今日は誕生日なんですというと、各種の半額になる券と小さな緑のクマのぬいぐるみを渡された、これを胸に着けていると本人ということらしい。他にもJTBの特典でいろいろ券をもらった。
 
 花火の会場へ行き、何か食べようと入った店はガラガラ。外の席に案内を頼むと、ここは中だけだという。店が分割されたらしい。パスタとビールなぞ注文し食べていると花火の音だけが聞こえてくる。最後くらいは見られるだろうと思っていたら音が止んだ。え?もう終わり!ショボイ。8時45分から7分間なのだそうだ。食べ終わってすぐ戻るのも癪だから、ライトアップされたパレスハウステンボスを見に行く。裏の庭には入れなかったが表側は見ることができた。デジカメを取り出してパチリパチリ、レンズキャップをなくした。


 2日目

 朝食はホテルのバイキング、昨夜から感じていたのだが、お客は中国人や韓国人が多い。それでか!昨夜のレストランの店員も日本語がトギレトギレ、中国人だったんだ。それぞれの行きたいところを相談する。4人乗りの自転車を借りて乗ろう、馬を見たい、チーズフォンデュが食べたい、新しいアトラクションに乗る、バースデー割引を使う、みやげ物店にいく。チーズの店がいい、ボー・ベンディクセン(朝日新聞のイヌや鶏の絵を描いてる人)の店がいい・・・。
 順番は忘れたがそれらをやった。1日利用券を買って水路をめぐる観光船に乗り、レンタサイクルを予約して、チーズフォンデュを食べて、魔女のアトラクションに乗り、自転車でパレスハウステンボスに行き、エレベーターで塔に登り・・・。馬が暑さでいなかったのと、帆船観光丸に間に合わなくてワンドリンク無料券を使えなかったくらいだ。緑のクマをつけてると「お誕生日おめでとうございます」と言われて恥ずかしいので(本当は昨日だし)、下のこどもに譲った。
 4人乗り自転車はかなり楽しんだ。しかし、これは運転が難しい。小さな段差や路面のへこみをよけないとガタガタいう。タダでさえ石畳で振動が多い。スピードだしてハンドルきるとオーバーステア気味でイキナリ曲がる。実際、下り坂で高校生4人組がキャーキャー言いながら側溝に突っ込んでいった(これ借りると3000円なのだけどバースデー割引で半額になった)。
 ボー・ベンディクセンの店で買い物をして、小さなバッグを選ぶのに迷って3種類とも買うかとつかんだら、店の人がとんできてお持ちします〜という。棚に戻されたら大損だと思ったのかな?カードで払った。ホテルまできたらさっきの店員が、うっかりしてました沢山買っていただいたのでお土産があります!とまた飛んできた。年に何回か来られてますよね、見覚えがあるのに思い出せなくて・・・。え〜実際には3年前ですけどぉ〜まあ必ず寄ってますぅ・・。日本ではここでしか手に入らないのだけれどあまり売れてないらしい。じゃなきゃ覚えてるはづない?!
 ホテルの喫茶で飲み物券(500円)を使って、お茶にした。券より安いものは無いのだから補助券みたいなものだ。しかしカミさんが交渉して4人分*2日分=8枚を一度に使ったので、4000円も安くなった。オバサンつよし!。
 


・花火
 
 昨夜のイタリアンの店の反対側は、屋外の焼肉店とビヤガーデンになっていて予約でいっぱいだった。ファーストフードのラーメンと角煮まんじゅうを買って外で食べ、花火を待った。花火は音楽と良く合っていたし、レーザー光線も良かった。ディズニーランドのよりもタイミングがいいと思った、あれほど高くあがらないので合わせやすいのかも知れない。
ところで角煮まんじゅうはサッパリ客がこないが、ラーメンやハンバーガーの店は行列だ。なんでだろ?地元の人は飽きちゃってるのかな?でもラーメンやハンバーガーがそれほど珍しいとも思えない。
 しばらくして事情が飲み込めた。看板に「角煮まんじゅう」と日本語で書いてあるからだ。英語か中国語のほうが売れるのである。なぜなら、お客は中国や韓国の人ばかりだから。

 ホテルのテレビをつけて、ハウステンボスの案内を見るともなしに見ていると、エッシャーの絵葉書を取って振り向いた人はカミじゃないか?!。もう一度見ようとビデオが一周するまでず〜っと見ていたら疲れた。結局、別人だった(ハハハ〜)。
 
・明日の予定

 カミさんが明日はどうする?というので、あさっての飛行機は何時だっけ?と言ったらチョット怒った。いや、伊万里から長崎空港が遠いみたいなので、逆算してみることにしたのだ。カミさんが時刻表を取り出し、私は携帯電話で乗り換え案内にアクセス。あさっての飛行機に間に合うには、伊万里を14時50分に出る松浦線で有田、JRに乗り換え早岐(はいき)、シーサイドライナーで大村、バスで長崎空港となった。すると、あさっては伊万里を見て飛行場。明日は、有田によって伊万里。カンペキ?!。


 3日目

 8時にバイキングに行ったら店の外まで並んでいる、こりゃたまらん!。連泊の特権で別のホテルでも朝食券が使えることを思い出し、ホテルヨーロッパの喫茶に向かう。すぐに座れるし眺めも良いし大正解である。しかも、モーニングシャンパンまで用意してある(^^;)。食べながら予定を詰める。私は馬を見に行く、カミさんと子供らは行けなかった土産物屋に行く、出国ゲート前のチーズを売っている店で合流ということに。
 馬は暑さのため、関係者以外立ち入り禁止の馬房にいた。夏休み向けの小学生対象の体験コースにまぎれて侵入(?!)、再開を果たした(笑)。パトロールを終えた馬が2頭戻ってきたが、呼吸が落ち着かないようだ。ここの馬たち、けっこう高齢なんだろう。しばらくしてからシャワーで汗を流してもらっていた。フリーシアンホースは日本ではここでしか見ることができない黒馬だ。ウェーブしたタテガミや尻尾はなかなか美男子、蹄が大きく安定が良さそう、ハイヒールを履いたみたいでお洒落である。
 チーズの店では、実家に送る土産を選んだ。賽の目に切ったクリームチーズに鰹節と醤油をかけたものが旨かった。これを含んだセットを送ったけれど食べ方がわかっただろうか?
 出国ゲートではホテルから届けてもらった荷物(1つ200円かかる)を受け取り、福引をやって、最後のみやげ物店を出たら、あ、緑のクマを返すのを忘れた。駅への途中にあるインフォメーションで、クマを返すと引き換えにプレゼントをもらった。
 
・有田
 
 有田駅で荷物をコインロッカーに詰めて、セラミックロードという看板に従ってプラプラ歩いた。あまりの暑さで、道路工事以外は誰もいない?。沢山ある店も開いてなかったりする。そのうちの一軒に入りあれこれ見物。金色の柄は本物の「金」を使っていて釜に入れて熔けないんですか?といったら焼成温度680度で焼いてるから大丈夫なんだそうだ。日展入賞作者の壷というのが目に留まった。深紅のグラデーションが美しい。なに80万円(!?)。いい勉強になりましたぁ〜。さらに進むとバイパスに出た。こっちのほうがクルマの通りが多い、ファミレスがあるかも。駅方向に進むとスーパーがあり、おにぎりなど買う。
 
 さらに進むとギャラリー有田というカフェレストランがあった。おにぎりは後にまわして、ここで昼食にする。ファミレスほどではないが喫茶店よりは広い。4人がけのテーブルが7つ、8人がけのカウンター、10人ほどが入れるテーブル、展示スペース、さらに2階にもなにかあるようだ。暑さでも食欲がわくようにとカレーライスに「ごどうふ」をつけてもらった。ごどうふは、豆乳に澱粉を混ぜてとろんとさせたもので、胡麻だれがかかっていてウマカッタ!。カレーは業務用レトルトのビーフカレーと思われる(袋ごと茹でずに鍋にあけて温めれば判らなくなるのだが^^;)。が、しかし、ご飯を盛った器がトッテモ良いもののようだ!キンチョ〜!!。
 
 有田駅に戻ってくると、さっきは開いてなかった喫茶店が開いてるし、タクシーが3台もとまっていた(0台だったのに)。伊万里までは松浦鉄道というワンマン電車で30分くらい。冷房が効いているのでウツラウツラしているうちについた。
 


・伊万里
 
 伊万里は街よりも生産地である大川内山(おおかわちやま)が面白いらしい。明日の午前中に行くことにしてホテルまで歩くぞ〜。早速、道を間違えた(笑)。グランドホテルという名のそれは徹底したコスト削減をしていて、ビジネスホテルに大浴場と宴会場が付いたようなものだった。荷物は自分で運ぶ、部屋のキーを差し込まないと動かない空調、既に布団が敷かれている和室(チェックインしたの4時だよ)、女性用大浴場はフロントで鍵を受け取り自分で開け閉めする。冷蔵庫は空っぽ。チューニングのずれたTVは2に合わせると、いつでもアダルトビデオが無料。昨夜泊まったところが良すぎたのさぁ(?)。
 
 有田で買ったおにぎりを食べて一休み。夕飯はどうしようか?駅の近くで見た24時間スーパーで何か調達してこようということになった。鍵を抜くと冷房が止まる、しかし適当なカードを挿しておいても動くのが判ったので、差し替えて外に出た(ナイショ)。ここへ来たときの道は街路灯が無い!のでバイパスに出て歩くことにした。何も無いところだと思っていたら、焼肉屋とかいろいろある。もたれ気味なので、それらはパスである。しかし、ひとつわかったことがある。それは田舎の歩き方、店を探すならバイパスに出る(笑)。スーパーでは巻寿司、カラムーチョ、ビール、みかん、ブドウ、インスタント豚汁、カップ氷、地元の菓子(ボーロ)など5000円近く買い込んだ。ホテルでそれらを食べセッカクなので大浴場にもつかって寝る。喉が渇くので、濡らしたバスタオルを吊るしたら楽になった。
 


 4日目

 朝のバイキングは思ったとおり(?)家族連れなどウチだけだ。なんか浮いてる。ホテルにあったバスの時刻表と地図をにらめっこ。まず駅のコインロッカーに荷物を預け、バスセンターから大川内山に、戻ってきて昼食。あとは調べたとおりの日程で出発。コインロッカーで預けるさいに前もって切符を買っておくことにする。

 伊万里は松浦鉄道(MR)の駅とJRの駅が道を挟んで隣り合っている。だから、有田から大村までのJRの切符を先に買える。買っておけば、乗り換えであわてないだろうと思ったのだ(MRを使わずにJRだけで行くと遠回りになる)。
 
 バスは駅前のバスセンターからワンマンバスが出ている。都内のバスと違い後ろのドアから乗り込み整理券をとり、前のドアで清算し降りる。走り出すと街らしいところもあるが、のぼり勾配とともに農村の風景となる。当たり前だが、水をためる溜池やら用水が実際に使われている。足をすべらせたら落っこちそうなのが、ごろごろあってとても「ノドカ」などと思っていられない。
 
 終点で降りて、坂を上りながら窯元の店舗を見てまわる。新しそうな店舗のひとつを見て驚いた。片岡鶴太郎美術館だった、いつのまにか江ノ島からなくなったと思ったらこんなところにできていた。
 
 道が狭いので、たまにクルマが通るとかなりよけなければいけない。このあたりでは軽自動車をもつところが多いようだった。一番上の店は喫茶店も併設していて、そこで一休み。コーヒーなど注文した。カミさんが店内でこのカップどうかな?と持ってきたのだけど、今まで見たのとはちょっと違う、それ伊万里じゃないじゃん!というと、はい有田焼きですと店の人が答えた。お客さんが飲まれたコーヒーカップが伊万里で3万円のものです、ともいう(キンチョー)。あてずっぽうも当たるものだ。
 
 この店は窯元ではないので取り寄せて置いているのだそうだ。赤や金を使った派手な色彩の古伊万里風の柄、鍋島焼といわれる柄、現代伊万里の柄とあるそうだが、よくわからなかった。わたしは坂の途中で見た、青磁という緑青色の釉(うわぐすり)を何度もかけた深みのある焼き物が印象に残った。このあたりは釉になる岩石も取れるそうだ。
 
 下りは観光客向けに公園と称してつくられた道を下った。陶工の家とか、焼き物をちりばめた広場などある。登り窯もちょうど火が入っていたが、ウチのおんなどもはさっさと通り過ぎてしまう。おいおい・・・めったに見られないよこれは。どうも我々は焼き物には向いてないか、年齢が足りないらしい(?)。

 伊万里駅までバスで戻り昼食にする、あちこちで「うどん」の看板をみたのでうどんやの前まできたが、道路の反対側に良さそうな店をみつけた。伊万里牛を扱う肉屋の直営店で牛丼などとった、美味!。予定の電車まで時間があるので散策することにしたが、道がわからなくなった。なんとか伊万里津大橋までたどりつき、駆け足で川沿いを上る。暑かった。
 
 予定通り松浦鉄道(あやや鉄道と云ったらヒンシュクを買った)に乗り込み、早岐で佐世保から来るJRに乗り換えて大村に到着。乗り換え2分、前もって切符を買っておいて良かった。長崎空港まではタクシー。空港で食事をして飛行機に乗り込み帰途に着いた。



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 伊万里焼きの製造元。青磁が印象に残ったところ。